日々是肉球

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たまや

土曜は浅草の花火大会。

妻の合気道の先輩であり、都内で素晴らしい焼き鳥屋を営むN夫妻とその息子太郎君(6歳)、千城台からはるばるやってきた自分の母親とともに、酒盛りがてら、夏の終わりの花火を鑑賞。

皆が持ち寄ったご馳走をつまみながら、ビールやらワインやらを飲み、いい塩梅に酩酊した脳みそに美しい花火の光が焼付く。

花火の写真は、うまく撮れたためしがない。花火を写真に納めようというのが、そもそもあまりに無粋な考えなのかもしれない。
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自分はやっぱり、最後を飾る大きな枝垂れ柳が好きだ。長く残る光の余韻が煙とともに風に流されてゆくさまは、まさに芸術でありましょう。

過ぎゆく2011の夏と、被災地の方々を思いつつ。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-08-28 12:06 | 浅草

モービー・ディック

手ごわかったです。「白鯨」。

台東図書館の在庫処分でいただいて帰って以来、取組み続けること…(おそらく)1年弱。読み終えるのにこれだけの時間を要した小説、いや、本があったろうか。いや、(おそらく)ない。

就寝前の読み物という位置づけ上、ある程度時間がかかるのは致し方ないけれど、それにしても、メルヴィルは…なんというか、非常に手ごわかった。

グレゴリー・ペック主演で映画化もされているし、巨大な白い鯨を追いかけるスリリングな冒険記であろうと気軽に手に取ったのだけれど、その内容は、むしろ鯨及び鯨漁に関する研究書といっても誤りではない。一方で、文章表現は極めて大仰で情緒的。いままでに読んだ、どんな本とも似ていない。

数ページずつでも、毎日コンスタントに読み続けていればこんなに時間はかからない。途中でいろいろと浮気してしまったのだ。疲れ果てた一日の終わりにベッドに転がって手に取る、という気には、なぜかなれなかった。そのくせ、つまらないとか退屈だとかという印象が残らないところが、また不可思議な。

いやあ。
名著・名作と言われるものも、いろいろであります。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-08-27 00:19 |

paris番外

急に涼しくなりました。
ここのところ暑くてまともに眠れなかったので、昨夜はぐっすり。

パリで入手したワイン。3本×4人で12本は持ち込みできるわけだけれども、重さ的にも時間的にも、これが限界。(とかいいながら、空港の免税店でもう1本買い足し。)
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とあるワインショップのスタッフは驚異的に親切な方で、語学力ゼロの謎の東洋人のつぎはぎ英語を辛抱強く聞いて、ゆっくりした英語で辛抱強く説明してくれて、身の丈に合ったワインを探してくださった。小1時間は居座っていたと思うが、全く面倒な素振りも見せず。あまりのちんぷんかんぷん振りに、肩のひとつもすくめたくなったことでしょう。

海外旅行のとき、現地でのコミュニケーションは、ついつい妻に頼りがちになってしまうけれど、ワイン探しは完全に自分の道楽でやっていることだから、えいやっと一人で飛び込んでみた。
(そもそも英語がか通じるという時点で、)今回はたまたまいいお店に当たっただけなのかもしれないけれど、言葉はおぼつかなくても、根性と身振り手振りでなんとかなるものだと、勇気を得た次第です。とはいえ、あのやり取りを傍で見ている人がいたら…さぞや滑稽だったことでしょう。

店を出るとき、「ワインもフランス語も、自分にはさっぱり分かりません。次に来るときには、どちらも勉強したいと思います。」と言った(つもりの)自分に、スタッフの方曰く、「両方は難しいよ。」

ほんと、そうですよね。フランス語はあきらめます。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-08-20 22:57 |

paris4

夫が「旅行記書かなきゃ…」と負担に思っているようだったのでやっとバトンタッチします。

パリ最終日。朝からやはり小雨。
日差しに弱い私には好都合な天気だけれど、せっかくの母の初パリ、もうすこしくっきり美しい空と建物を見せたかったな。

今日は、モンマルトルへ。
今回雨だったのでメトロにたくさん乗りました。10枚綴りのカルネを4回くらい購入した。
この日は何回も乗ったから、一日券でもよかったかも。

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モンマルトルの丘から。パリのイメージは、グレー。

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白亜と称されるサクレ・クール寺院も、今日はグレー。

モンマルトルに、我々のお気に入りの場所があります。
ユトリロがたくさん絵を描いたラパン・アジルというシャンソニエの前に突然現れる、パリで唯一の葡萄畑。ここでとれた葡萄で、少ないながらワインも造っているのだそう!
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サクレ・クールの前は観光客でいっぱいだったけれど、この辺りは観光客がやってきては「これが有名なラパン・アジルか~写真写真!」パチリ。そしてすぐ去っていく。去った後は、ぽっかり静寂が訪れる。素敵なエアポケットです。
葡萄畑の隣の小さな公園で、途中のパン屋さんで買ったバゲットサンドと、ペットボトルに詰めて持ってきたワインをいただくのが小確幸です。しばし呆ける。

この日は最後なので、パリ観光名所めぐり。凱旋門(初めて近くまで行った)、シャンゼリゼ通りを闊歩。ルイヴィトンの周りも、あまり日本人はいなかった。震災の影響かな…?

対岸のエッフェル塔が見えるカフェで一休み。
雨も上がり、だらだら、がしがし歩いていると熱くなってきたので、白ビールにレモンを浮かべたbiérre blancheが美味しい。
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いずみさんにいただいたエッフェル塔の指輪と、記念写真。
エッフェル塔は長蛇の列だったので、もちろん登りませんでした。

晴れてきたので、日光にしおれてぼーっとしてくる。よってこの辺の記憶があまりありません。

妹がNHKの「世界ふれあい街歩き」で観てとっても行きたかったという、パリに残るパサージュ(日本でいうとアーケード商店街?)ギャルリ・ヴィヴィエンヌにて、画廊の床におすまししていた気品溢れる猫。
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まったく媚びない。さすがパリッ子。

木曜だったので、夕方からオルセー美術館が半額になります。
それを狙って18時頃、オルセーへ。少し並ぶだけで、入れました。

お腹がすくと全く動けなくなってしまうので、入場したらレストランへ直行…こんな客、あまりいないのではないでしょうか。オルセーのレストランでちゃんと食事したのは初めてでしたが、なかなか美味しくて良かったです。
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レストランの荘厳な天井。

残念ながらオルセーは改装中で展示品がおそらく半分くらいしか見られず、しかも写真撮影が禁止になっていたので、半額でちょうどよかった(パリまで行って、せこい)。
でもゴッホ特集をやっていたので、力強い絵具の曲線と、絶妙な色彩をじっくり拝見することができました。
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ゴッホの曲線は、日本のホラー漫画界(伊藤潤二さんとか)に多大なる影響を与えたのではと勝手に思ったりする。
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しかし、美術館は体力勝負。スニーカー必須。あんまり数がありすぎるとありがたみというか、段々ひとつひとつを浅く見るようになってしまうので、一度で全て見ようとせず、何回も通うべきですね。ルーブル戦略?

今回は4人だったので、空港~パリ市内への移動はパリ・ブルー・エアポートシャトルというJAF割引のきくシャトルバスを往復とも利用しました。
往復で106ユーロ。乗合だと思ったら貸切だったし、ガラガラと石畳の道をスーツケースひっぱってバス乗り場へ行かずに済み、とっても楽でした。

フランス語があまり使えなかったので(「クレジットカード使えますか?」ばっかり聞いてた気がする)、今度来るまでにまた勉強せねばと思いました!
やはり現地の人との触れ合いが一番楽しいもの。

おかん、引っ張りまわしちゃったけど、楽しめたかなあ?

kiii
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by yun-ron | 2011-08-15 19:09 |

paris③

3日目はモン・サン・ミシェルへ。この日もあいにくの雨模様。

TGVでドル・ド・ブルターニュ駅まで約3時間。そこからバスで約40分、かの有名な修道院が、ドドンと視界に現れる。すごいインパクト。
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雨にもかかわらず、島は人、人、人。
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行列に並んで、ようやく修道院の中へ。歴史が染みついた重々しさを感じる。敬虔な、とまではいかないまでも、厳粛な心持になる。
そびえたつ石壁。要塞としての機能を感じさせる。
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聖母像。
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修道院から望むブルターニュの平原。
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天辺におわしますは、魔物を打倒すサン・ミシェル。
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カフェで休憩。名物のオムレツとガレット。ガレットはシェーブルチーズ入り。どちらも実に(拍子抜けするほど)素朴な味。ほど近くで醸されるキリっと酸の効いたミュスカデのワインとは、さすがに好相性。
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泣く子も黙る世界遺産は、さすがに見応えあり。
厳粛さの漂う修道院と、土産物屋の腰砕けモン・サン・ミシェル・グッズとの激しいギャップはご愛嬌。観光地の宿命でありましょう。

電車でパリに向かう頃、ようやく雨が上がる。1日目から、ずっとこのパターン。朝から雨で夕方上がる。

夕食は、モンパルナスの「Le Vin Soble」という、あらかじめ目をつけていたビストロで。
モンク・フィッシュ(アンコウ)のソテーやら、キャット・フィッシュ(ナマズ)のソテーやら、ロブスターのサラダやら、ピスタチオクリームのデザートやら。
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どれもこれも、あっさりしていて、ちょっとした工夫が凝らしてあって、とても美味。ヤマ勘で選んだワイン(プイィ・フュイッセ。これまた安い…)も文句なし。
そして、メインを一皿減らしてまでオーダーしたチーズ・プレート。これには絶句。まず量がはんぱでない。コンテ(トム?ボーフォール?)、シェーブル、それにエポワス。特にエポワスの熟成具合といったら…
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今思い出しても、本当に素晴らしいお店でした。またパリに行く機会があったら、是非再訪してみたい。

かくして、3日目も過ぎぬ。

今日の1本:椿三十郎/黒澤明
世界のミフネ。世界のナカダイ。若き日の田中邦衛は、意外に滑舌がいい。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-08-14 22:56 |

paris②

今年の夏は比較的涼しけれど、今日はなかなかに暑い。それでも、耐え難いというほどではないから助かる。

2日目。

朝から雨なので、建物の中で過ごすのがよかろうということで、オルセー美術館に行ってみた。が、果てしない大行列に恐れをなして即刻退散。ルーブルが休館日だったので、客がみなオルセーに流れたか。
予定を変更して、土産物などを調達しにサンジェルマン・デ・プレ方面へ。

なるべく建物の中へ・・・と思っていても、土地勘もないし、あれこれ気になるしで、ついつい雨の中を歩き回ってしまう。

休憩に立ち寄ったカフェでも、昼間っから葡萄酒。これはサンテミリオンだったか・・・ともかく、どこでもワインが安くてうらやましい。
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歴史を感じさせる、重厚なサンジェルマン・デ・プレ教会。
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自分も妻も潰れかけの靴を履いていたので、雨水がしみ込んで気色悪いことこの上ない。しかたなく、靴屋を見つけて新しい靴を調達することに。「PATAUGAS」なる見慣れないブランド(後でポルトガル製であることに気が付いた。)のショップで、身振り手振りでセール品のスニーカーを購入。乾いた靴って素晴らしい。

ショッピングセンターなどをうろついている間に、いつの間にやら夕刻に。(結局、靴しか買わなかった。)この時期のパリは、8時を過ぎても昼間みたいに明るいから、時間の感覚がズレてくる。

腹が減ったところで、通りがかりにクラシカルなビストロを発見。直観と嗅覚を信じて入店。
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フランス語のメニューを時間をかけて吟味(解読)し、サーモンのグリルやら、サン・ピエール(マトウダイ)のソテーやらをそれぞれオーダー。自分は、ワインリストを抜かりなくチェック。99年のルロワのボーヌ・ブランが39ユーロとは…
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クラシカルな外観、クラシカルな内装、(バターとクリームたっぷりの)クラシカルな料理。愛想の良くない(が悪くもない)ギャルソンとマダム。当てずっぽうにしてはいいお店でありました。

ホテルへの帰り道、雨はすっかり上がっている。10時くらいだったと思うが、まだ仄明るい。
シテ島に寄って、ノートルダム大聖堂を見物。相変わらず荘厳で美しい。

正面。ノートルダムに限らないけれど、昔の人は、よくぞまあ、重機も使わずにこんなものを造ったものだ。
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聖堂内のキリスト像。
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入口付近のレリーフ。自分の首抱えているのは、サン・ドニ聖人。
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裏側から、セーヌ川とともに。妻お気に入りのカット。確かに美しいねえ。
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そんなこんなで、2日目は過ぎぬ。

今の1枚:The Amazing Bud Powell
アメリカのジャズミュージシャンにはパリ好きが多いようだが、バドもしばらくパリに住んでいた。
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by yun-ron | 2011-08-06 23:51 |

ヒトコトないしフタコトミコト
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