日々是肉球

カテゴリ:本( 7 )




悪という字は

ちくま文庫の「悪の哲学」という本をチビチビと舐めるように読んでいる。
宮澤賢治、坂口安吾、アウグスティヌス、マキャベリ、ニーチェ・・・なかなか斬新な取り合わせのオムニバス。

「悪」には、この歳になっても、どこか惹かれるものがある。幾つになっても、惹かれるものなのかもしれない。
アクとかワルとか。

「善」にも惹かれなくもないが、「悪」の方がリアルな感じがあるような。

♨む♨
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by yun-ron | 2013-08-10 02:25 |

純米酒、露西亜、おとなのけんか

昨日の風は強烈でした。

夕方、風が止んでから森下に出かけて純米酒三昧。
酒の選択は、日本酒に造詣が深い、ご一緒した焼き鳥屋のご主人におまかせ。それぞれの酒の個性を確認しながら、丁寧に飲んだ。やっぱり純米酒は燗にかぎる。

最近の再読本。
ドストエフスキーの「悪霊」、「カラマーゾフの兄弟」。
ロシアってどんな国なんだろう?と改めて不思議に思ったので、図書館で「ロシア史」という本を借りてきた。

先々週、映画館でロマン・ポランスキーの「おとなのけんか」を観た。
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こどもの喧嘩が原因だった2組の夫婦どうしの喧嘩が、いつの間にやら4人、四つどもえの大ゲンカに発展してゆく。三谷幸喜を彷彿とさせるような軽快かつ緻密な脚本で、ジョン・C・ライリー、クリストフ・ヴァルツ、ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレットという絶妙のキャストのボルテージが徐々に上がっていく。館内がどっと笑いに包まれる場面も多く、純粋に楽しめる上質な大人の映画。ジョディー・フォスターとケイト・ウィンスレットのキレっぷりは必見です。

♨む♨
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by yun-ron | 2012-04-01 09:56 |

ディケンズ短編集

読書の秋。
ディケンズの短編集を読んだ。

ディケンズと聞いて思い浮かぶのは、(「クリスマス・キャロル」を除いて、)「オリバー・ツイスト」、「二都物語」、「大いなる遺産」など、1冊には収まらないサイズの長編、大作。
そんなディケンズが短編を書いているとは知らず、図書館で見かけて、「通勤のお供によさそうだ」と手に取った。

そもそもこれが自分の思い違いなのかも知れないけれど、ディケンズは「心温まる」物語を書く人だと思っていた。「世の中は辛くて苦しくて汚いことも多いけど、それでも人生捨てたもんじゃないよ」と、読み手を励ますような物語を。

しかし、この短編はむしろ、人間の狂気や醜悪さ、死の不気味さといったダークサイドが徹底的に掘り下げられていて、心温まるどころの話ではない。「狂人の手記」はディケンズ本人が狂っているとしか思えないし、「信号手」はこれまで読んだり聞いたりしたどんな怪談よりも背筋が寒くなる。

通勤のお供に求めていた心温まる時間は期待すべくもなかったけれど、そこはディケンズ、やっぱり読ませる。眉間にしわを寄せながらも(たぶん寄っていたと思う)、昼休みまで費やして一気に読んでしまった。
こういう暗い側面を徹底的に描くことができるからこそ、本当に読む者の心を温める物語を書くことができるのかもしれない。

人間が抱える表と裏、明と暗を行き来できる人々の作品には、深みがあると思う。例えば、映画でいえば、コーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」と「ノー・カントリー」、デビッド・リンチの「ストレイト・ストーリー」と「インランド・エンパイア」。「ツイン・ピークス」なんて、数分ごとに行ったり来たりしている。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-10-23 22:43 |

モービー・ディック

手ごわかったです。「白鯨」。

台東図書館の在庫処分でいただいて帰って以来、取組み続けること…(おそらく)1年弱。読み終えるのにこれだけの時間を要した小説、いや、本があったろうか。いや、(おそらく)ない。

就寝前の読み物という位置づけ上、ある程度時間がかかるのは致し方ないけれど、それにしても、メルヴィルは…なんというか、非常に手ごわかった。

グレゴリー・ペック主演で映画化もされているし、巨大な白い鯨を追いかけるスリリングな冒険記であろうと気軽に手に取ったのだけれど、その内容は、むしろ鯨及び鯨漁に関する研究書といっても誤りではない。一方で、文章表現は極めて大仰で情緒的。いままでに読んだ、どんな本とも似ていない。

数ページずつでも、毎日コンスタントに読み続けていればこんなに時間はかからない。途中でいろいろと浮気してしまったのだ。疲れ果てた一日の終わりにベッドに転がって手に取る、という気には、なぜかなれなかった。そのくせ、つまらないとか退屈だとかという印象が残らないところが、また不可思議な。

いやあ。
名著・名作と言われるものも、いろいろであります。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-08-27 00:19 |

乱読

トルストイの「人生論」を読んだ直後にマイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」を読み、そのまた直後にニーチェの「この人を見よ」を読んだら、頭の中が混沌としてきた。そんなところに追い打ちをかけるように、和辻哲郎の「人間の学としての倫理学」を読んでいるので、混沌に拍車がかかっている。そして、寝る前には「白鯨」を読んでいる。我ながら無茶な乱読振りだ。

「白鯨」は取り掛かって半年程経つが、寝る前専用なのでいっこうに進まない。ベッドに転がって1ページ読むと眠りに落ちている。その上、既に読み終えた部分をまた読んでいるのに3日くらい気がつかなかったりするので、なおのこと進まない。どうやら白鯨には睡眠薬の効力を高める力があるらしい。これからも1日1ページと仮定すると、読み終えるまでにあと4、5ヶ月はかかる計算だが、今のところストーリーもなかなか前進しないので、あまり差し支えない。メルビルの時代には、クジラやイルカを「魚」と同視していたらしい。

「正義の話」は、申し分なく面白かったし、考えさせられた。哲学の素養を全く持ち合わせない自分にとっては、決して簡単に読み流せる本ではなかったし、もう一度読み直さなけばろくに感想も述べられないくらい、手応えのある内容だった。確かに言葉遣いや喩えがとても分かりやすいので「読みにくい」本ではないけれど、論理的でかつ一貫性があるがゆえに、理解に理解を重ねて読み進めていかなければならない。こんな本が売れに売れるとは・・・かなり意外な感がある。「コミュニタリアン」という言葉にも初めて触れたが、白黒を安易に割り切らないスタンスには共感を覚えた。

読みたい本が多過ぎて困る。

♨む♨
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by yun-ron | 2011-02-05 00:19 |

秋の宵近づく

突然涼しくなってきて寒いくらいだ。
内田百間の「御馳走帖」たくさんにやりとした。
解夏宵行(だったかな)という話が特に面白かった。
もう、先生、屁理屈!と突っ込みどころ満載。

デカプリ夫の(おしりおっきそうな)仮面の男、
マルコビッチやらでキャストはいいのに、
なんだかB級の匂いぷんぷんでした。
ガブリエル・バーンかっこよかったな。

仲代達矢主演の「切腹」借りてきたら
夫が妙な顔をした。
これでHARAKIRI文化が有名になったのですね。

病院のおばあちゃんへ。
おばあちゃん。短歌をありがとう。
着物もありがとうございます。
どうか、苦しまないで下さい。
生きたいだけ生きてください。

kiii
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by yun-ron | 2010-09-18 01:16 |

江戸川乱歩と四谷シモン

江戸川乱歩傑作選を読んだ。
もってまわったような言葉遣いが色気があって良いと思う。
中でも人間椅子はやっぱり面白い。

小学生の頃、初めて好きになった記憶がある本は
「ふたりは屋根裏部屋で」。
たしか古い洋館で、幽霊の女の子と仲良くなる話、
洋館だのってどうしてこうも心惹かれるのでしょう?
その頃の夢は、古い洋館に住むこと。
今も変わってないけれど。
何で女の子って洋館好きなのかな?私だけ?
おかげで、羊羹も好きです。

図書館で借りた「女の人差し指」は良かった。
向田邦子・久世光彦の黄金コンビ。
田中裕子さんも加藤治子さんも小林薫も自然で笑っちゃう程良いのだけど
四谷シモンさんがとても良かった。
声が素敵。
でも四谷シモンさんが役者をやっていたとは知らず
ずっと前に芸術の森に家族で四谷シモン展を観に行ってから
人形といえばシモンさん、と思い込んでいたので
少し森本レオのような丸眼鏡インテリ青年の安アパート住まいの佇まいには
やられてしまいました。
またお人形も見に行きたい。
人形日記、というブログが自然体で面白く
心が少年で素敵な大人なんだろうなあ。

四谷シモンさんのお人形や江戸川乱歩や洋館、
こういうものの嗜好性はどうやって決まるのだろう?
私は全くそういう風に見えないらしく
誕生日に山吹色のメッシュのジャケット様のものをもらって
困惑したことがある。
冗談だとは思うけれどいただきものって自分のこと考えて選んでくれる訳だから
ちょっと複雑よねー
自分ってこういう風に見えているのか、と
大抵がっかりするけれど仕方ない。
美容院に行った時も同じ。あれー?イメージと違う?と。
人が思う自分と自分が思う自分は全く違っているらしい。
どちらも本当らしいので、不思議だ。
自分のイメージと人が持つイメージをきっちり把握して
自分プロデュースができてる人ってすごい。
それってどっちも本当の自分なのかな?かっこつけたりエゴ丸出しでも
それをコントロールできるのだね。すごいね。
なんだかわからないや。
次はニーチェを読みます。と言っておかないと。挫折しそう。読書の秋!
何で今まで読んだことなかったのだろう、若い頃にもっと読めば良かったな。
そうしたら下らないことぐだぐだ言っていなかったかもしれないな。
18 くらいの時が一番するする本を読めた気がする。
今は心の中に余計なものが多すぎるのね。
何にもないのと整理されているのとぐちゃぐちゃなのは
どれが一番良いのだろう?

あタモリ倶楽部観なくっちゃ。
安斎さんは何故いつも寝起きで寒そうなのだろう。

明日は合気道お稽古、一級受かったよ!お祝い会します。

kiii
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by yun-ron | 2010-09-11 00:34 |

ヒトコトないしフタコトミコト
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