人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々是肉球

側溝隊

書くことがたまってしまった。

10月28日(金)東京駅発の夜行バスで、山元町へ1泊弾丸ボランティアツアーに行ってきた。
4月に東松島に行って以来、ようやく2回目のボランティア。妻はこれが4回目になる。

山元町には妻の親戚が住んでいる。経営していた老人福祉施設が津波で流され、多くの方が亡くなられた。

ボランティアセンターから我々に割り当てられた仕事は側溝掘り。土砂で埋まった側溝を、シャベルで掘り出し、溝としての役割を復活させるのだ。この地域は海が近く標高も低いため、居住禁止区域になっている。再び人々が住まうことができるようになる日が来るか、目途は立っていないという。

海と山にはさまれた、美しく穏やかな場所だったであろうと想像する。
しかし、今はひたすら荒野。
側溝隊_b0192980_10492020.jpg

流されずに残った家々は、みな同じように、津波が襲ってきた方向がえぐり取られている。
側溝隊_b0192980_1050891.jpg

作業を始める前の側溝が「あるはず」のところ。
側溝隊_b0192980_1131234.jpg

ひたすらシャベルで掘り起し、土砂を土のうに詰め込んでいく。土砂には雑草が生え、アリやおけらや甲虫の幼虫など、たくさんの虫たちのすみかになっている。草や虫はたくましい。カニも発見。
側溝隊_b0192980_11313560.jpg

側溝隊_b0192980_1132284.jpg

昼休。青空に刷毛で引いたような雲。半壊した家屋。
側溝隊_b0192980_1131164.jpg

復興ボランティア弁当を平らげたら、もうひと踏ん張り。
側溝隊_b0192980_115376.jpg

実働4、5時間で、何とか側溝が開通。
側溝隊_b0192980_1163659.jpg


11月下旬でいったんボランティアツアーは冬季休止となるとのこと。
ボランティアにできることは、側溝掘りだけではない。人手を必要としている場も、山元町だけではない。これからも、どれだけの人と知恵と根性が必要になるのか、想像もつかない。

帰り際、ボランティアセンターのスタッフが、「こうしてボランティアの方々が来てくれることが一番うれしい」と声をかけてくれた。彼も、幼稚園に通っていた愛娘を亡くされたという。
これからも、細く長くお手伝いできればと思う。

帰路、郡山の「東洋健康センター」で汗を流す。これもツアーに組み込まれたもの。実に気が利いている。

翌日(または2日後)の筋肉痛が心配だったが、乳酸はたまらなかったようだ。自分の身体も、まだ使い物になるらしい。

♨む♨



by yun-ron | 2011-11-13 11:33 | あれこれ

ヒトコトないしフタコトミコト
by yun-ron
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

ブログパーツ

最新の記事

2017.1.22 飯舘村 ..
at 2017-02-03 00:29
あと7日(猫には1か月相当)
at 2017-01-08 00:53
たきびとたわし
at 2017-01-04 23:30
そして毎日は続いてく
at 2017-01-01 16:02
2016.12.27 飯舘村..
at 2016-12-27 23:50

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧