日々是肉球

2015.4.11 福島・飯舘村 水仙と雨

土曜早朝2時、オレ銀号、東京を出発してからずっと雨。東北道をひた走りながら、美幸さんと色々話す。

朝6時半、山木屋着。気温は6℃くらい。冬に比べれば随分温まった空気の中、猫はまばら。50kg搭載していった猫のドライフードは、午前中で使い切ってしまった。日比さんが村内シェルター「福光の家」さんから20kgフードを調達し、届けてくださった。それも午後で使い切ってしまうほど、至るところの餌箱がからっぽだった。野生動物が活発化しているようで、猫の口と、タヌキやハクビシンの口にはいっている量と、どちらが多いのかといった具合。しかし彼らの住んでいた山や森をジョセンで剥ぎ取ったのは我々ヒトだ。気持ちとしては犬や猫に届けたいけれど、同じ命。なるべく猫がありつけるように餌台ボックスを工夫して改良し続けてくださっているのが、日比さんや、まだおさんたちスーパーボランティア。記録したり録画したり、細かな仕事をされており、頭が下がる。

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三白眼の黒猫チビに耳ダニがついていたので、美幸さんのダニ取りピンセット初登場。ぶちっととってみた。たぶん頭までちゃんととれたと思う。ダニよ、次はもっと好かれる生き物に生まれてね、とこの世からご退場願う。

長泥ゲート前に新しく設置されたモニタリングポストの線量は、3マイクロシーベルト/h以上。東京が0.06くらいだから、50倍以上か。帰還を睨んでの設置かもしれないが、とてもこの数値では…ジョセンに意味はあるのか。村で働く除染作業員には若い人たちも多い。こういう人たちを使って、意味があるのかないのかわからないことに大金を使って、日本はどこへ向かおうとしているのか。経済とか効率とか、この土地に、この状態にあっては、何の意味も持たない。むしろそれらがこの状態にしたのだし。

犬猫たちの時間はヒトの4倍で過ぎていく。野戦病院しかり、今ここにあるいのちを何とかする、村に入るみなさんはそういう気持ちでやっていると思う。

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石材店の白猫チロが、写真家上村さんが最初に村に入った2012年からずっと頑張って生きてきたことを上村さんの初期の写真で見て、改めて感動する。チロ、よく4年も頑張ってきたね。あの人のいない村で、本当に信じられないことだ。どんなに過酷で危険な闇を生き延びてきたか。チロは何にも云わないけれど、今でもヒトを好きだ。なんて生き物だ。

土曜にもかかわらず、一時帰宅される村民の姿は少なかった。彼らの表情はもちろん明るくない。諦めとやり切れなさ、それでも努めて明るく、しかしどこか突き放すように話してくださる複雑な表情を目の当たりに、私たちも言葉がない。

一日でもひもじい思いが少なくなるように、一匹でもヒトとの生活に戻れるように。今できることを続けて、支援の輪が広がるのを願う。

ジョセンで剥げた大地と、夕方にやっと雨のあがった美しい空のコントラストが異様で、美幸さん「猿の惑星みたいだね」私「アリゾナみたい」。
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いや、ここは日本の、飯舘村だ!

今回も浅草ギャラリー・エフの募金箱からフードを買うことができました。ご支援に感謝します。これからもチーム銀次、できる人が、できる時に、できることを(、自分でやる!)の精神で、続きます。飯舘村、桜の季節まで、あと少しです。大倉の湖のほとりでお花見したいなあ。

写真はこちらからご覧ください。

kiii
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by yun-ron | 2015-04-14 02:09 | 震災

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